北信五岳(長野) 飯縄山(1917.3m) 2022年5月29日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 2:37 登山口の神社(標高1180m)−−2:40 林道(標高1210m)−−3:28 駒つなぎの場(標高1530m)−−3:49 天狗の硯岩(標高1670m)−−4:13 中社方面分岐(標高1840m)−−4:21 1909m峰−−4:30 飯縄山(標高1917m) 4:38−−5:45 登山口の神社

場所長野県長野市(飯綱町はギリギリ範囲外)
年月日2022年5月29日 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口の神社に10台程度可
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れていれば大展望
GPSトラックログ
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コメント昨日の蝶ヶ岳は消化不良で展望を期待して飯縄山へ。この時期の好天は初めてで展望を期待したが、空気の透明度がイマイチでちょっと残念。それでも平ヶ岳まで見えたので良かった。花はまだまだ咲き始めで麓が中心。下りで滑ってコケて左膝の状態が悪化してしまった




山頂で日の出を迎えるべく出発 林道
駒つなぎの場。ここから尾根を巻く 最初の水場
富士見の水場(2つ目の水場) 長野市街地の夜景
天狗の硯岩 徐々に明るくなってきた
4時過ぎにライト不要に 中社方面分岐
1909m峰西の祠 1909m峰
1909m峰から飯縄山山頂を見る 1909m峰直下のトイレ
山頂へ続く尾根 飯縄山山頂
飯縄山から見た南〜西〜北の展望(クリックで拡大)
飯縄山から見た北東〜東〜南の展望(クリックで拡大)
飯縄山から見た槍〜穂高連峰
飯縄山から見た利根水源山脈
山頂からの日の出。越後駒ヶ岳の左から上がった 飯縄山から見た黒姫山、妙高山
山頂を北側から見ている 下山開始
泥濘 ショウジョウバカマ
イワカガミ ミヤマキバイそっくりだが場所的にキジムシロだろう
葉の形からスミレサイシンかなぁ 種類不明
タカネザクラかなぁ オオカメノキ
タチツボスミレより葉っぱが丸い。種類は不明 ツツジ。細かな種類は不明
白いスミレ。葉の形状からヒナスミレらしいい 葉に黒が混じったスミレ。タチツボすみれっぽいが?
花が開いていないので不明だが葉の形状でイチゲ類かエイザンスミレだろう 駒つなぎの場
笹の花 林道
?。草ではなく木の花 マイヅルソウ。林道付近でたくさん咲いていた
チゴユリ 登山口の駐車場
登山口の駐車場


 昨日は今年初めての蝶ヶ岳に登ったが、天候回復途上の早朝で冷たい強風が吹いて雲が多く、槍穂は雲に隠れて見えずに少々消化不良。疲労もあまり感じなかったので連日登山となるが飯縄山に出かけることにした。風はやや強いと思われるが昨日よりは天気が回復して展望は期待できそうだ。

 山頂で日の出を迎えるために登山口を2時半過ぎに出発。夜中なら自宅から登山口まで40分程度であった。この時間には駐車している車は皆無で真っ暗な中をLEDライトを点けて歩き出す。昨日の疲労が残っているはずなので、今回は重い長靴ではなく登山靴とした。

 この時期の飯縄山は初めてで咲いている花も初めて見るものが多そうだが、登りの時間帯は真っ暗な時間が長いので花の探索と撮影は帰りがけとする。登山口付近ではチゴユリがたくさん咲いていた。これはどこかで見たことがあったので名前はすぐに分かった。

 雪解けから少し時間が経過しているはずだが真夏よりも登山道は湿っぽく、僅かに水が流れる場所もあった。ただしこの山は火山なので地質的には火山灰質であり、一部を除いて泥沼状態にはなりにくい。

 先週までは登り始めから足の重さを感じたが、昨日の蝶ヶ岳の直後にもかかわらずさほど足の重さは感じなかった。ただし歩くペースは落としているが。日の出まで約2時間あるのでのんびり歩いてちょうどいいくらいだろう。

 駒つなぎの場で緩やかな尾根が終わって斜面の右を巻いて沢沿いにジグザグに登っていく。下の水場はちゃんと出ていたが、登山道が湿っている割に水量は普通のままであった。上の水場(富士見の水場)も通常の水量だったが、こちらにはカエルの鳴き声が。これは春にしか聞くことができないのであろう。

 天狗の硯岩で尾根に復帰し、以降は溶岩が目立つ登山道を上がっていく。樹林が開けた場所からは長野市街地の夜景を見下ろすことができた。この季節は午前4時過ぎに明るくなり始め、4時10分頃には樹林が開けた場所ではライト不要な明るさになった。

 背の高い立木が無くなり笹原の中を登っていき、夏場には高山植物が多数見られる場所はまだ全く花は無し。1909m峰西側の祠付近もまだ花は咲いていない。1909m峰に出て風が強くなるかと思いきや、風は弱いままでさほど寒くはなかった。ただし木がざわついていたので風が無いわけではないようだ。1909m峰から久しぶりに飯縄山山頂を見ることができた。夏場は天気が悪い時のトレーニングの場にしているので山頂が見えることはほとんどない。

 山頂へ続く緩やかな尾根にはぬかるんだ場所が1箇所だけあり。僅かに登り返すと飯縄山山頂に到着。

 まだ日の出直前で当然ながら無人であった。山頂の風も弱く体感的にさほど寒くないのは有り難いが、上空は雲が無く快晴なのに空気の透明度は思ったよりも悪く、北アルプス南部の常念山脈や槍穂は霞んでしまって肉眼ではほとんど判別できなかった。東に目を転じると日の出の逆光でシルエットとして見えているのは越後駒ヶ岳、中ノ岳から平ヶ岳にかけて。条件が良ければ越後駒の左側に村杉半島の山々や御神楽岳が見えるのだが、今日は影も形も無し。近場の後立山は良く見えていた。写真撮影を済ませて下山開始。

 帰りは花を探しながら。標高が高いエリアではショウジョウバカマが見られたがほぼおしまい。イワカガミは1909m峰付近から標高が低い場所まで広範囲で見られた。ミヤマキンバイそっくりの三つ葉と黄色い花は種類の判別はその場ではできなかったが、ネットで調べた結果ではキジムシロの可能性が高かった。ミヤマキンバイやイワキンバイは岩場や砂礫地で見られるが、今回見た場所はどこも土の上であった。キジムシロはまだ開花直前で、標高が高いところから低いところまで分布していたが、不思議なことに開花状況はどこも同じであった。気温ではなく日の長さで開花するのか?

 相変わらずスミレの判別は難しい。今回は数種類見かけたが、葉の形状と花の色を手掛かりにネットで調べたが自信はない。

 森林限界に近い場所で咲いていた木は桜(タカネザクラ?)とオオカメノキ。少し標高が落ちてツツジも見かけたが細かな種類は不明。

 花を探していたら笹の花も発見。笹の開花は60〜120年周期と言われているが、近年は笹の花を見かけることが多い。周期的に咲くと言うよりも開花条件があるのではないかと思える。なお、今回見かけたのは狭い範囲だけであった。

 林道脇まで下ると今年初の立派に花を付けたマイヅルソウがたくさん咲いていた。ただし花が非常に小さいので普通の登山者は気付かないだろうけど。

 登山口に到着すると車は私のを含めて6台。すれ違った登山者もそんなものであっただろう。その中には昨年も見かけた常連さんの姿もあったし、見覚えのある車もあった。

 今回は下山の途中の溶岩が多い場所で足を滑らせて背中から思いっきりひっくり返ってしまった。左足靭帯を断裂した時も同じような場面だったが、あの時は溶岩の間に足が挟まって膝が固定され曲げられない状態でコケたので靭帯が切れてしまったが、今回はオープンな場所で滑ったのでそのようなことにはならなかった。しかしコケ方が悪かったようで体が反転して斜面に対して頭が下の向きでコケたので手を付くことができず、岩の位置によっては頭を強打して死んでも不思議ではなかった。幸いにも倒れた場所にはほとんど石が無くて、打ったのは左腕とお尻だけであった。ただし左腕は時計のバンドが破損したほど。軸が曲がっており交換が必要だ。立ち上がると残念ながら左膝に痛みが。どうも左膝に捩じるような力が瞬間的にかかったようで、明らかに靭帯付近が痛い。怪我から十分に期間があるので完全に靭帯はくっついているはずでまた切れたなんてことは無いだろうが、おそらく軽く延びた状態になったのであろう。所謂「捻挫」である。ケガで靭帯が元より伸びた状態ではこのような怪我をしやすくなるのは仕方がない。私の右足首がこの状態で、子供の時に重い捻挫を経験して以降、捻挫しやすくなったままである。左膝も同じようにずっと弱点を抱えたままになりそうだ。ちなみにこの文章は下山後2日目に書いているが、痛みはかなり弱まって患部を押しても痛みは無くなったので、週末には普通に山登りできそうだ。捻挫のしやすさは筋力アップでカバーできるのは自身の経験で分かっているので、山を歩いて膝回りの筋力アップが膝の怪我防止に最も効果的だろう。

 

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